Hunter Mountain

ストーリーは蘇る

ブランドに眠るストーリーを再構築する

1988年開業、那須塩原にある首都圏最大級のスキー場ハンターマウンテン。シンボルやグラフィックなどのビジュアルアイデンティティから空間演出、グッズ展開、プロモーション展開まで全面的に刷新するリブランディング。既に備わっている様々な要素や本来の魅力を活かしながら、冬のエンターテイメントを提供するブランドとして新たなハンターマウンテンの方向性を打ち出しました。

cl : 株式会社 東急リゾートサービス

原点から導く新たな象徴

ハンターマウンテンはニューヨークにある同名のスキー場と提携して誕生しました。私たちはその特徴的なネーミングや歴史をブランドの資産と考え、頭文字のHとMをモチーフに新たな象徴となるシンボルを開発。アウトドアでありながら都会的、というブランドの目指すイメージや姿勢を込めたそのシンボルを軸に、世界観やビジュアルコミュニケーションを構築しました。

ハンターマウンテンという特徴的なネーミングや山の姿を活かし、赤と青のカラーリングでシンボルマークを立案。ロゴタイプはアウトドアをイメージした無骨な直線と相対する曲線で構成し、
自然と都会的なイメージが共存する様子を表現しています。

冬のエンターテイメントとして
ブランドの世界観を広げる
グラフィック展開

開業当初よりハンターマウンテンは場内の施設やコースにニューヨークをテーマにしたネーミングが施されています。その歴史的背景やエンターテイメント性を受け継ぎながら、新しいイメージを創出。非日常を楽しむスキー場らしく、賑やかで楽しい冬のエンターテイメントを演出するグラフィックを展開しています。

ニューヨークの地名を冠した場内の施設やコース、標高などブランドに根付くコンテンツを活かし、新たなオリジナルグラフィックを開発。これら細かなパーツ一つひとつがストーリーを含み、イメージ戦略のコアとして機能します。

ブランドアイデンティティやグラフィックを各種グッズへ展開。様々な顧客とのタッチポイントを通してブランドイメージを広く定着させています。日常的に使用するグッズでブランドが自然に浸透し、より深く印象に残るきっかけとなります。

実際にスキーをしている間のブランドコミュニケーションとして、ゲレンデから駐車場まで施設全体を網羅したマップを新規開発。エンターテイメント性に富んだグラフィックは来場者の想像を掻き立て気分を盛り上げます。

Webサイト上では、モーショングラフィックでコースの運行状況を可視化。加えて山中に位置するレストランの情報をリアルタイムで確認できたりと、デジタル技術を活かしたWebならではの機能を実装しました。

マップの中には動物が隠れているなど、見て楽しめる要素が散りばめられています。

滑るだけではない、スキーを楽しむ価値を
幅広い人々へアプローチする

ハンターマウンテンは都心から近く、老若男女が楽しめるコース設計や様々な飲食施設を持つスキー場です。スキーに行くことに存在する、滑るだけではない様々な楽しみを伝えるプロモーションをコンセプト立案からアウトプットまで企画制作しました。スキーに向かう準備や道中の会話、スキー場についた時の雪景色や山自体の魅力、誰かと一緒に食事をすること。そんなスキーをする一日すべてのシーンを大切にするブランドであるというメッセージを展開。ブランドの姿勢を明確にしたからこそ、ほかのスキー場とは異なるアプローチでブランドの魅力を伝えることを可能にしています。

ハンターマウンテンにはスキーやスノーボード以外にも様々な楽しみがある。それぞれが自分たちに合った楽しみ方を見つけて欲しい。そんな思いからこのプロモーションがはじまりました。私たちはあえて雪山やスキーウェアを使わず、人それぞれのライフスタイルをファッションで表現。スキー場に何を着ていこうか。そんなハンターマウンテンに行くこと自体が楽しみになるメッセージを伝えながら、スノーシーンを使わないこのビジュアルは他社との差別化要因としても機能しました。

誰にとっても、幾つになっても雪は楽しい。すべての年代の人へ雪を楽しむことの素晴らしさを伝えるプロモーション。ずっと続いてきたあたり前のことを、雪上に寝転ぶ二人の笑顔でシンプルに表現。子供からシニアまで年代ごとの3部作で制作しました。このプロモーションでは同時にブランドムービーを制作。スキー人口が減少していた当時、ハンターマウンテン専用の表現ではなく、スキー業界を盛り上げていきたいという想いも込められています。

Hunter Mountain Brand Movie 前編

Hunter Mountain Brand Movie 後編

滑るだけではない、
スキー場の空間そのものを楽しむ演出

Our Company Inc.が企画・設計したエントランスモールのグラフィック開発。スキー場の入り口であるエントランスモールの全面リニューアルに際し、ロゴ開発やフロア内のカテゴリサイン、壁面グラフィックなどを担当。ただのエントランスではなく、非日常への入り口として一つの世界観で構成された特別な空間に。スキーに向かう気持ちを盛り上げる空間を演出しました。

collab : 株式会社アワーカンパニー

屋台型の什器などが並ぶ物販エリアの各コーナーにロゴマークを開発。様々なショップが建ち並ぶ小さなマルシェを演出しました。

コースをイメージしたチケット売り場のアプローチサイン。
ゲストの導線に対してもスキー場らしい演出を取り入れました。

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