THE KNOT

ホテルの可能性を超える

ホテルの概念を覆す、
日本の魅力を発信するホテルの
新ブランド戦略

THE KNOTはその土地ならではの魅力を再発見、再構築し日本全国に展開している新しいホテルブランドです。各地のホテルがそれぞれ独創的な個性を持っており、その街に新しい価値を生むことを目的としています。私たちはインテリアデザインを専門とするTosaken inc.とチームを組みこの多様な個性を持つホテルブランドTHE KNOTの包括的なブランディングを担当しました。

cl : いちご株式会社 / collab : 株式会社トサケン

これまでにない、最も多様なホテル

THE KNOTは各地のローカルそれぞれが圧倒的に多様性のあるホテルです。インテリアはもちろん、フィロソフィーからロゴなどのアイデンティティすべてに独特の個性が存在しています。その街の歴史や文化、生活する地元の方々、そして街に訪れる旅人、これら全ての結び目(KNOT)でありたい。この想いがローカルごとに異なる、多様なホテルを実現しています。

ローカルブランドを活かす、
グローバルブランドをつくる

プロジェクトのお手伝いをはじめた時、すでに横浜と新宿ではホテルの計画が進んでいました。しかし全体としてのブランドは確立されていませんでした。各地のローカルブランドを活かし、全体としてのブランドシナジーを生み出す、THE KNOT全体としてのブランド構築が必要でした。私たちはブランドマネージャの清水氏と共にTHE KNOTのミッションやヴィジョン、そしてアイデンティティを策定するところからこのプロジェクトをスタートさせました。

ホテルの概念を疑い、
ブランドの本質を探究する

各地のホテルそれぞれが全く異なるホテルブランド。私たちはホテルという概念そのものを疑うところから目指すべきブランドを模索しました。様々な議論を繰り返し、ホテルとしての泊まる、過ごすなどの一般的な機能ではなく、ホテル自体を活動として捉えたブランディングを着想しました。

ブランドの価値を整理、思考する

THE KNOTとは何か? 私たちはホテルの在りたい姿を一つ一つ語り、イメージを大きく膨らませていくことからブランドの本質を探究していきました。過ごすだけではない、デザイン性が優れているだけではない、ただそこに建物として存在しているだけではない。価値を整理し、多くの思考を重ねていく過程で、THE KNOTが目指すべきホテルは一般的なホテルの役割に収まらない存在であることが見えてきました。

機能だけではなく、活動として考える

私たちはTHE KNOTを泊まる・過ごすなどのホテルの基本的な機能だけではなく、活動として捉えることで従来のホテルの概念に囚われない様々なサービスを追求できると着想しました。例えば、地域とのコラボレーション、アーティストの発掘、さらには情報メディアなど、どこまでもホテルの可能性を広げていく。それこそが、THE KNOTの本質であり、他のホテルにはない価値になると考えました。

ホテルの可能性を超える
ブランドアイデンティティ

ホテルそのものを超えるホテルとしてTHE KNOTのブランドアイデンティティは完成しました。第一のアイデンティティである“Beyond Hotels=ホテルの可能性を超える”はTHE KNOTが他のホテルブランドと大きく一線を画す要因となりました。このブランドの根幹からこれまでのホテルにない様々なプロジェクトが生まれています。

Beyond Hotelsを軸に2つの指針を加え、ブランドアイデンティティを策定しました。

さらにミッションやビジョンを策定し、THE KNOTのブランドガイドラインを制作しました。

ブランドの想いをゲストへ

様々な旅のカタチがある様にこのホテルもまた多様性に満ちています。THE KNOTへ訪れるゲストへ向けて、ブランドの想いを届ける為のコンセプトを制作しました。このメッセージはWebサイトやタブロイドなど、様々なメディアで掲載され、ブランドのフィロソフィを伝えています。

普遍的で自然な
ビジュアルアイデンティティ

THE KNOTは各地のホテルブランドそれぞれに個性的なブランドロゴが制定されています。対して、ブランド全体を表すロゴはできるだけ自然で、余計な意図を感じさせないことを主意としています。カラーシステムやタイポグラフィーについても同様に、誰にでも馴染むニュートラルなビジュアルアイデンティティを構築し、多様なブランドのコンテンツ(各地のホテル)にフォーカスされることを目的としています。

Logotype

特定の文字同士が隣り合わせになる際に生まれる不自然な間を取り除く合字処理を加えるなど、細部のディティールまで設計されています。

ローカルブランドとしての各地のホテルロゴ。
ホテルコンセプトからロゴなどのVIに独特の個性があります。

Typeface

文字には大きくゴシック体(サンセリフ)と明朝体(ローマン)の種類が存在します。双方のカテゴリの中でもニュートラルな書体を選定しながら、組み合わせることでオリジナリティあるブランドの世界観を演出しています。

ブランド価値を最大化するデジタル戦略

各地のホテルを訪れなければブランドのリアルな体験はできません。私たちはデジタル空間で各地に散らばる魅力を一つにまとめ、実際にホテルを体験したことがない人へもブランドの価値を届け、ブランド全体のシナジーを生み出すデジタル戦略を推進しました。制作はブランドのグローバルサイトにはじまり、オウンドメディア、ホテル独自のECサイトの構築など、次々と進化を続けています。

ホテルから地域のカルチャーを発信するオウンドメディア

Webでは各地の文化やアート、イベントからブランドのニュースまで、様々な情報を発信しています。ホテルの可能性を超えるというマインドがまさにこのメディアで活かされています。ホテル機能を超えた、その街の文化を醸成する独自のオウンドメディアが生まれました。

周辺スポット、地域のキーマン、アート、飲食、物販など情報は様々。ブランド独自の視点で紹介することでゲストへの情報発信そのものがTHE KNOTのブランドイメージを広げています。

ECサイトからモノで感じるブランド体験

ホテル体験は泊まる・過ごすなど、サービス的な無形価値が中心となります。THE KNOTでは有形な価値、つまりモノを通してもブランド体験をしてほしいと考えています。オリジナルグッヅからホテルで飾られているアート、コラボレーションものなど様々な商品を企画しています。旅から帰ってきた自宅からでもブランドを体験できるホテルとして新しい試みは続けられています。

地域のアーティストとコラボしたオリジナル商品を販売。ECサイトをただモノを売るという視点からブランドをいつでも体験できるという可能性で考える。

地域のアーティストとコラボしたオリジナル商品を販売。ECサイトをただモノを売るという視点からブランドをいつでも体験できるという可能性で考える。

THE KNOTと老舗メーカーの挑戦

ホテル業界全体が新型コロナウイルスにより苦境に立たされた2020年、私たちは東京都内に工場を構えるカットソーメーカーと共同でオリジナルマスクを開発し、THE KNOTを訪れる多くのゲストやスタッフに無償で提供する企画を実施しました。業態を超えてコラボレーションするこの取り組みにより、両ブランドの姿勢が多くの人に伝わり、ブランド価値を高め合うシナジーを生み出しました。

新井繊維は、都内に工場を構えて50年以上、
ドメスティックアパレルブランドを支え続ける
老舗カットソーメーカーです。
コロナ禍の影響でファッション業界が
不況に直面する中、
新井繊維は、新たな挑戦として
オリジナルマスクの開発に取り組みました。

その挑戦に共感した私たちは、
新井繊維の高い技術力を世の中に
広く発信すると同時に、
THE KNOT自身の姿勢を伝えることを目的とした
コラボレーションを企画しました。

新井繊維の歴史やストーリーを紹介しながら、
THE KNOTが無償で提供した
オリジナルマスクは、
多くの人々から共感を得ることとなり、
各所で評判となりました。
その反響の大きさから、
遂には商品化されるほどの成功を収め、
各地域のアーティストを起用した
企画へと発展するなど、
新井繊維とTHE KNOTの両ブランドが
互いにブランド価値を高め合う
結果へと繋がったのです。
それは、THE KNOTの源泉となる
ブランドアイデンティティが
地域社会で形となった瞬間でした。

提供するマスクに同梱したリーフレット。新井繊維の歴史やストーリーを紹介している。

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